夫に死んでほしい妻たち (朝日新書)

【無縁社会の女性達】
 以前『東洋経済』で「電車の落とし物」で御骨があるという記事を見ましたが、
 遺族視点で何故電車の中に置いていくのかが分かりました。
 核家族化、近所付き合いの希薄化が進み、
 夫婦だけで育児などは解決しなければなりません。
 現状の問題や意識を、色々な調査・アンケート、そして女性の実話を基に、
 激しい文章で綴った一冊です。

【何気ない男性の一言】
 子宮頸がんに対する発言などは男性が聞いても引きそうですが、
 給料に関する話題などは、うっかり出てしまいそうで、
 気を付ける必要がありそうです。

【男性視点に入れ替えると】
 この本を読むと、女性の怨念が伝わってきますが、
 多少名刺を入れ替えれば男性にも共感できると思います。
 例えば、最初のエピソードであれば、
 「顧客と下請けから問い合わせが来て大忙し、
  でも上司はのんびりお茶を飲んで、「給料出してるのは俺の方」と言ってきた」
 みたいなシチュエーションでした。
 ワザとにしろ天然にしろ、ムカつく話だと思います。

【何故離婚できないのか】
 詳細は本書ということになりますが、
 やはり生活費や育児を考えると離婚しづらいようです。
 しかし、これも男性で言えば、会社の上司がウザくても
 「車のローンが」「若いうちに辞めると退職金が」「親族・友人への見栄が」
 などあるので、一概に女性がわがままというわけではないと思います。

基本的に夫婦の話題が多いのですが、
職場の女性社員に対しても気を付けなければいけないと思いました。


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世界から戦争がなくならない本当の理由

【第1章・戦後日本の実像】
 終戦から戦後処理の流れが解説されます。
 東京裁判の違法性等を論じた本はあり、この本でも論じられます。
 この本でのポイントは
 「日本人が主体的に戦後処理を行わなかったこと」です。
 言われてみれば、自主的に外国にした事があったかと言われると、
 出てきませんね。国の基本的なシステムについても同様。
 国全体でも、個別の戦闘でも「なぜ負けたのか」を論じない、
 という体質は、改善していくべきだと思います。

 ただ、個人的には「外圧でしか変われない国」ではなく、
 「外圧で表面だけ変えた」という方がしっくり来るようにも思いました。

【第2章・アメリカ帝国の興亡】
 超大国として第一次世界大戦以後世界をリードしてきたアメリカですが、
 ライバル・ソ連や、その後の中東問題において、強国の立場が揺らぎます。
 アメリカが、どのような動機で、ベトナム戦争~イラク戦争を戦い、
 どこで躓いたのかが解説されます。
 「敗戦国の方が歴史に学ぶ」と言いますが、どうやらアメリカは、
 敗戦から学んでも喉元過ぎれば熱さを忘れるようです。
 ヒラリーさんやトランプさんにも、歴史を学んで動いてほしいです。
 
【第3章・冷戦終結とその作用】
 キューバ危機という単語は、中学校の歴史教科書でも習いましたが、
 後から判明したことなどを踏まえて「どのくらいの危機だったのか」を
 知ることができます。
 また、冷戦終結後、労働力や経済がどのように影響したのか、
 あるいはこれから影響するのかも、分かりやすく解説されています。

【第4章・戦争報道のポピュリズム】
 「命中した映像しか公開されませんから」
 この言葉は印象的であり、今後世界の動きを見るうえでも重要でしょう。
 朝日新聞の件は、今で言う
 「ポピュリズム(合理性よりも、一般人多数のウケを狙う)」ですね。
 日露戦争の時は暴れる民衆を抑え込んでいたので、
 日中戦争以降は新聞社と政府合わせて、情けなく感じます。
 それらも踏まえて、「民衆に信じ込ませる」ことの危険性を感じます。

 アメリカのベトナムでの失敗例が紹介されますが、
 イラク戦争ではネットの普及で上手く経験が生かされなかったようですね。
 その辺は、ロシアの方が上手いと思います。(上手いのが素晴らしいかは別)

【第5章・新しい冷戦構造】
 第一次世界大戦から、冷戦の流れが紹介されます。
 「最後の授業」の美談に隠された歴史なども踏まえられています。
 マーシャルプランの有効性やアメリカ視点での利点は面白いです。
 NATOとワルシャワ条約機構の対比も、興味深い話ですが、
 結局のところ冷戦が終わるまでは、ソ連本人も含めて共産主義に
 振り回されていたんじゃないかとも思えました。

 一方、ヒトラーの政策については、自動車・道路産業等に力を入れていた
 ことについては触れられておらず、後の記述では絶対悪扱いなので、
 このポイントは意図してバイアスをかけているのではないかと思います。

【第六章・果てしない民族対立】
 旧約聖書の時代から対立しているユダヤとアラブ。
 元々仲が悪いのもありますが、最近では石油も絡んで複雑化しています。
 しかし、第一次世界大戦前など、バランスをとっている時期もあったので、
 やはりイギリスの三枚舌外交の罪は重いと考えられます。
 
 ざっくりとではありますが、ほかの地域のテロリストの行動などや
 イスラム世界における過激派とそれ以外の対比を踏まえ、
 今に至るパレスチナ問題が解説されます。

【第7章・アジアとアフリカの実像】
 日本では、知っているようで知らないアフリカ・アジア。
 主にアンゴラ、ソマリア、カンボジアについて解説されます。
 
 アフリカでは、西欧列強に散々引っ掻き回された後、
 さらに冷戦でも引っ掻き回される歴史です。
 「ソマリアの海賊」等も、出てきた時期や経緯を知ることができました。

 カンボジアは、例よってポル・ポトとCIA。
 歴史を学ばないポル・ポトはどうしようもないとして、
 彼を生み出してなお、ビンラディンを生み出したCIAにも、
 歴史を学んでほしいと思いました。


鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス) 感想

【純和風の世界観】
 この作品の特徴と言えば、世界観だと思います。
 絵柄が独特で、和風のダークファンタジーには
 よく合っていると思います。
 アクセサリーなどの小道具も、和風が出ています。
 
 学ランなど西洋的要素もありますが、
 服の組み合わせなどで、戦前の雰囲気を出しています。
 (日用品等でズバリ大正・・・
  というのは出せたような気もしますが) 

【運命に立ち向かう主人公】
 シンプルですが、主人公が戦う動機は「妹を助けること」。
 そして、そのための努力は惜しまず、
 また誰よりも主体的に助けようとするのが主人公・炭治郎の魅力。
 独特な雰囲気を出しつつも、ジャンプの主人公らしいところを
 見せてくれます。

【籠の中のヒロイン】
 鬼になってしまうという悲劇のヒロインですが、
 そんな中でも兄を思う気持ちは消えていません。
 自分なりにも人を襲わないようにしているようで、好感が持てます。
 
 籠の中にいるというのは絵的にも可愛く、
 また『竹取物語』等、日本の古典要素も感じます。
 民俗学的には、「籠」は大事とのことなので。

【ジャンプ内での立ち位置】
 この所、相撲・ヒロアカ・ブラクロと王道路線が多かったため、
 こういう変化球にも頑張ってほしいところです。
 また、少し前まで「ジャンプで大事なのは血筋」等と言われていましたが、
 それに対する意味でも、三作品と併せて応援していきたいです。

 バトルシーンなどはまだ拙いところも感じますが、
 今後も頑張ってほしいマンガです。


暗殺教室 20 (ジャンプコミックス) 感想

<ネタバレ注意>

【お祝いの時間】
 生年月日不詳の殺せんせーですが、
 生徒たちは16巻での提案を引き継ぐ形で殺せんせーの「誕生日」を祝います。
 そういうところは、中村さんの真面目さが出ているのではないかと思います。
 殺せんせーも、とてもうれしそうでした。

【宿敵の時間】
 柳沢の方は逆恨みな(二代目と春川との対比でしょうが)一方、
 二代目はまさに愛憎。
 誰よりも認めてほしかった相手には認めてもらえず、
 逆に自分以下のやつは認めてもらえているという、
 愛情が強いからこその嫉妬や憎悪です。
 絶対に倒さなければいけない一方、見てる側も哀しくなる相手でした。
 
 『ネウロ』における、葛西のセリフに対するセルフアンチテーゼでしょうか。

【贖罪の時間】
 二代目に対する罪、そして雪村先生への罪悪感。
 これらに対する答えを、殺せんせーは用意したようです。
 おそらく、雪村先生には、それが一番償いになと、
 殺せんせーは信じていたと思います。
 また二代目とも、最後の一瞬ですが、通じたように思います。

【暗殺教室の時間】
 1年間通して立派に成長したE組の面々。
 各人それぞれの想いで暗殺に挑みましたが、この「暗殺教室」の集大成を飾るのはやはり渚。
 クラスでも一番憧れていて、一番尊敬して、一番暗殺者として成長した渚で、
 異を唱える生徒はいませんでした。

 このクラスの集大成にふさわしい。、印象的なラストです。
 
【再会の時間】
 殺せんせーが消滅した後、夜空には三日月が。
 これはイメージでしょうが、最後のページで雪村先生と再会。
 いつものダサいシャツも、今回は役立ちます。

【荒木の時間】
 フラッシュバックシーンの、菅谷君と三村君が使っている絵は、
 第三部のアレですよね。

【ざまぁの時間】
 イトナを弄び、雪村先生も散々奴隷扱いし、
 逆恨みでE組の生徒を手に掛けようとした諸悪の根源・柳沢。
 作中で最も惨めな最期を遂げます
 ・・・と思っていたら、生きてました。死ぬより惨めでしたけど。

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Author:DayBreak
暇な同人活動をしている大学生 シノタロスが、オリキャラや葉の話などをするブログです 

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