読みきり漫画講座らしきもの⑤ プロットその2

私の場合ここまで描いて、10/36ページです。

ここかからが"転"になります。
 学園ラブコメなら、
悩みや過去のトラウマ、
それまで主人公が知らなかったヒロインの一面に触れるなどして
主人公がヒロインへの認識を変える
また、何か重大な事件が起きて
それまでのヒロインとの関係が保てなくなる
といった場面です。

どちらのパターンも伏線が必要ですが、短編ですし、
最初のうちはあんまり意識しなくても良いと思います。

私のでは、橘さんが珍しく自分の性癖を恥じ、
目標は同じでもそこに向かう動機が変化します。
響さんは、割とあっさり承認してしまいますが、
「響さんならトラウマとかあっても、
それに立ち向かうことを選ぶんじゃないか」
などと思ってこんな感じにしました。
この場合橘さんは最後の一押しをする役目になります。


様々な障害を乗り越え、
物語はついにクライマックスへ到達します。
クライマックスでやることに関しては先に説明した通りです。
演出面でも、それまでで一番盛り上がるように心掛けましょう。

クライマックスでは
普段はやらないことをやらせたり、
言わないことを言わせる

より緊迫感がでます。
状況に動じないキャラでも、
目つきや口調を変える等、
多少なりとも変化が欲しいです。
逆に、いつもと変わらない反応だと
「そんなにヤバい状況ではない」とか
「薄情な奴」とか悪い印象を与えます。

『バックトゥザフューチャー』の場合、
三幕構成になっているため
起承転結に当てはめるのは難しいです。

私の初期案では最後の最後で立ち止まってしまう
響さんを考えていましたが、
やっぱり響さんには強くあって欲しいのと、
あるシーンを描きたかったのとでこんな展開に。


あと
説明的になっていないか、
テーマに対する答えは出ているか、
主人公は全力を出しているか

など、確認や推敲も念入りに行いましょう。
ただし、クライマックスでのテーマに関する話は
あくまで駄目押し。
それまでに答えが出ている状況が必要です。

「テーマを語らせる」については、
『スターウォーズ エピソード3』
にて面白い演出が見られます。
スターウォーズシリーズには
「民主主義の崩壊」といった裏テーマがありますが、
終盤でヨーダとパロパティーンが
議場を破壊しながら戦う描写は
民主主義の崩壊が暗示されています。


それとどんなジャンルでもそうですが、
クライマックスをはじめとするヤマ場には
"葛藤"が必要です。
いや、無くても話は通りますけど
段取り芝居になって盛り上がりません。
では葛藤って何をすれば良いのか。
それは、読者に勝敗が分からないようにすることです。
基本的には、主人公サイドを劣勢に立たせ、
そこから逆転を狙わせます。
バトルやスポーツなど、
戦いの結果が話の流れやテーマに
直結する物になると葛藤は更に重要です。
最終決戦でいかにも主人公に勝てなさそうな相手や、
倒し方、やられ方がバレバレな相手では盛り下がってしまいます。

恋愛ものでは、
気持ちは通じてるんだけど上手く言葉や行動に表せない、
相手がいなくなる前に告白できるか分からない、
相手が自殺しそうになるがどう止めていいのか分からない、
といった感じにしても葛藤は作れます。

これでもよく分からない人は
また起承転結で考えてください。
葛藤を作るのは、
クライマックスにも小さな起承転結
を入れるということです。
具体的には
対決が始まる

敵が勝ちそうになる

(ハイリスクな)逆転を図る

勝利を収める
といった感じになります。
バトルものなんかでは敵側にも転があったりします。

恋愛物では『ToHeart』
琴音ちゃんシナリオに分かりやすい例があります。
琴音ちゃんが自殺しそうになる

説得しても聞いてくれない

浩之が琴音ちゃんを殴る

再度説得して成功

ハッピーエンド


もし、あらかじめ主人公側の作戦を説明した場合は、
敵にも秘策を持たせましょう。
敵が主人公側の予測よりも強かったというのも有りです。
いわゆる名勝負というのもよく見てみると、
転を上手く使って面白い構成になっています。
逆に非難されている対決シーンなど見ますと、
起承結みたいな構成です。



クライマックスを終えたら、
クールダウン的なエピローグを入れます。
ギャルゲーでも、映画でもいいんですが、
エンディングテーマが流れる前後で
後日談なんかが語られるアレです。
なくても大きな損失はありませんが、
主人公が成し遂げたという達成感
(悲劇なら成し遂げられなかったった敗北感)を
キャラや読者噛みしめるシーンなので、あった方がいいと思います。

新しい何かが始まりそうというのはありですが、
新しいことは始めて終わらせようとしてははいけません。
何か始まりそうと言っても、
それからの未来が明るいか暗いかといった程度です。
新たな人生の"起"といったところでしょうか。
『ToHeart2』の由真なら
これから真剣に自分と夢を探していくといった明るい未来。
『アマガミ』の絢辻さん(スキBEST)なら
暗く閉ざされた二人だけの世界といった感じです。
『ToHeat2XRATED』のささらですと、
3週間の間に成長しましたと延々説明が入ります。
新しく物語の始まりと終わりを作ってしまっているわけで
エピローグとしては詰め込みすぎですね。

また、一番いじり易い場所なので、
ページ数合わせにも重宝します。
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テーマ : 同人活動
ジャンル : アニメ・コミック

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暇な同人活動をしている大学生 シノタロスが、オリキャラや葉の話などをするブログです 

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