背景講座⑤

今回は遠近法以外の背景。
その他の注意点などを説明します。


まず、背景を描く場合でも、必ず遠近法を使わなければならないという決まりはありません。

例えば、使いたい背景を写真で撮ってきて、それを拡大縮小。
それをトレースしても背景になります。
ただし、真面目に背景を含めた漫画を勉強したい人にはお勧めできません。
その場しのぎにはなっても応用できません。
また、この場合でもキャラと背景を上手く合わせるには遠近法の知識と技術が不可欠です。

ほかに背景としてつかわているのが空です。
砂漠や海のように背景を埋めるものがない時でも空は役に立ちます。
今では空のトーンなども多数市販されていますが、
描き手の個性を出すことはできません。
特に空や海の描き方は絵師の数ほどあるといってもいいでしょう。
とはいってもやはり基本はあります。
トーンを使わない場合は雲だけで表現することになります。
プロでも空にトーンを使わない人もいるのでそういう人の絵を参考にしましょう。
(ONEPIECEの尾田先生などはあまり使わないようです
 ていうかもともとトーンの少ない漫画ですけど)

トーンを使う場合、基本的に空は上にいくほど色が濃くなるので
グラデーショントーンを使うとよいでしょう。
あとはトーンの削り方で空を描くことができます。

ただ、どちらの場合も光源はしっかり意識して描いてください。
昼ならば光源は上から、朝日や夕日なら下からになります。

また、天候によっても雰囲気や季節感を出すことができます。
たとえば、雨が降っていれば暗い感情や不安なイメージを与えることができます。
季節感を出すには、夏ならば入道雲を描く、冬なら雪を降らせるなどです。
季節感には植物を描くのもよいでしょう。

そらのほかにも、場の雰囲気を出すために
平行線、集中線、カケアミ等を使うこともあります。


空もそうですが、背景の役割の一つとしてページのあきを埋めることがあります。
漫画を描く上で人物だけでページを埋めることは不可能です。
と言っても、まあできなくもありませんが、アップばかりの構図になってしまい、
内容がおもしろくても読んでいて飽きやすい漫画になってしまいます。
また、場所や時間の移動が分かりにくいのも読んでいて辛い漫画になってしまいます。
ストーリーが長くなればなるほどスムーズな流れが求められます。

ここまで描いて背景は面倒くさいと感じるかもしれませんが、
それはプロアマにかかわらずみんな同じです。
プロにはアシスタントも付きますが、新人時代やデビュー前には
同じ苦労をしています。
ただし、芸術的な背景となれば別ですが、
漫画的な背景というのは時間を掛けただけより良いものができます。
逆に面倒臭がっていると手抜きっぽいものしかできません。

この辺りはモチベーションにもよりますが、
プロの漫画にしろ、我々の作る同人誌にしろ
見ず知らずの人に有料で買ってもらうという大前提があります。
これだけは同人活動でも忘れないでください。
絵の上手い下手、画風の好き嫌いはありますが、
手抜きなものは誰にもうけません。

読む側に対して、読みやすいものを作ることは
描く側として最低限の責任だと思います。
言い換えると読み手の側に立ってどうしたら見やすくスムーズに読んでもらえるか
しっかり考えろということです。
もちろん背景もそういった工夫の一つです。

今回は本当に基本中の基本しか教えていませんが、
しっかりした土台の上にこそ素晴らしいく個性にあふれた建物を建てることができます。
この講座で少しでも土台を作る手伝いができならば幸いです。


いや、長々と書いてしまいましたが、
本番はこれを後輩たちに教えなければなりません。
なんか教える資料やら何やらを作っていて逆に気づくことも多かったり
なんか改めて漫画の奥深さを知りました。
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暇な同人活動をしている大学生 シノタロスが、オリキャラや葉の話などをするブログです 

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