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イスラームとの講和 文明の共存をめざして (集英社新書)

【序章・欧州の白愛主義】
 ムスリムが感じる欧州での疎外感と、
 その原因である「自由・平等・博愛」の理想と現実のかい離が紹介されます。
 欧州側、特にフランスは革命の流れでそれを守ろうとしますが、
 あくまで白人の中での平等であって、ムスリムは同化が前提。
 しかし、同化を強要されればされるほど、信仰を強めるという悪循環です。

 「テロ」という言葉についても、なかなか興味深い話かと思います。
 個人的には、政治目的なんだから平等に「テロ」とよ呼べばいいんじゃないかと
 思いましたが。

 「対話ではなく講和」もやはり一理ある考え方だと思います。
 明治の日本のように自分から欧米の文化・文明を学ぼうとしたのではないの
 ですから、きちんと妥協点を見つけて講和をしなければならないと。

【第一章・なぜ人は難民になるのか】
 わざわざ遠い国まで逃げるのはそれなりの理由がありますが、
 シリアについていえば「自国の政府に殺される」というのが大きいようです。
 過去の歴史として、シリアを初めイスラム諸国が難民を多く受け入れていたとは
 知りませんでした。イスラムというと過激派が強調されがちですが、
 この辺のことも理解しておかなければいけないと思います。

 「客」の考え方にも、西洋人とは違った価値観というか、信念を感じます。
 タリバンがブッシュのアメリカに睨まれても、なぜアルカイダを売らなかったか。
 また、日本人には理解しづらいのですが、イスラムの商業観もあります。
 カッパドキアのエピソードは、それが解り易いかと。
 
 そして、一章の最後では、「難民とIS」の関係が紹介されます。

【第二章・新帝国乱立と民主主義の限界】
 この章の前半は、新帝国・新覇権国家の紹介。こちらは他の書籍やNHKスペシャル
 でも散々紹介されているので、特筆することはないかと。

 重要なのは、後半の宗教・民族と民主主義の関係。
 シリアの歴史と併せて、シリアに民主主義を導入したらどうなるかという事が
 解説されます。移民国家の米国や、何百年も決まった土地に住んでいた欧州、日本とは、
 状況がまるで違うと理解するべきですね。 まあ、それも白人の皆さんが勝手に国境線を
 引いたから、自分たちも制御できなくなっているんですけれども。
 というかイラクで失敗しているのに民主主義をゴリ押しする識者がいるのが何とも・・・

【第三章・イスラム世界の中心は?】
 最初の方は「西欧の価値観=絶対悪」のような論調。歪が出てるのは事実ですが・・・
 ただ、システム上の問題なのか、政治家・テロリスト個人の問題なのかというのを
 見極めるべし、とい指摘は大切なことだと思いました。
 
 誰がスンナ派の主体になるかという点については、
 「エルドアンのトルコ」とのことです。(この本が書かれた後にクーデターも起きていますが)
 地理的にも、政治的にも、また学問などの交流等でも他のアラブ諸国よりは、
 欧米諸国ともバランスがとり易そうです。

 後半の難民受け入れの話は、内容は理解出来ますが、空間的・経済的には難しいのでは
 ないかと思いました。話し合って妥協点を見つけるべき内容とは思います。

【第四章・日本の役割】
 日本の役割と言っても、本に書かれていることは基本的に安倍政権への文句です。
 確かに正論ではありますし、国民側も安倍さんの言動で気を付けて見なければいけない
 事柄ではありますが。
 法学や地政学については、きちんと勉強しないといけませんね。

 しかし、折角イスラム側の意見をという対談の場なので、
 「イスラムとして、日本には是非ともコレをやってほしい」というのが
 あればとも思いました。

 イスラエルは、こういう人達の本では絶対悪ですね。
 ただ、イスラムと講和するのであれば、ユダヤとも講和しないといけないとも思います。

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暇な同人活動をしている大学生 シノタロスが、オリキャラや葉の話などをするブログです 

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