背景講座①

 今回のコミケ原稿を読んでいたとき感じたのは、
新入生の全体的な傾向として見られたのが「パースのとり方が甘い」ということ。
もちろん、皆それぞれいいセンスを持っています。
ただ、背景が上手くいかないのはもったいないと思いました。
そんな理由で新入生のための背景講座、
もともとやる予定でしたが、この講座の役割は重いものになっています。
以下説明会の原稿(?)を数回に分けて掲載しようと思います。
ここがおかしい等見つけた方は遠慮なく言ってください。 


 ここでは、背景を描く上での基本中の基本を説明していきたいと思います。
(わかっている人にとっては完璧釈迦に説法ですけど…)
「上手い」というよりは「見やすい」「違和感が無い」をテーマに説明します。
基本が上手くいかなければ、
個々のパーツがいかに上手くても絵としてのまとまりがなくなってしまいます。
逆に、基本をしっかりおさえておけば、単純なものでも全体がまとまって見えますし、
いろいろな背景に応用できるようになります。

では、何故背景が重要なのか。
まず、漫画を描く以上、キャラクターが「いつ」「どこで」「どんな状況」なのかを
絵で説明しなければなりません。
状況説明がいちいち文字で書かれるのは、漫画としてあまり好ましくないでしょう。
もちろん特定の場所や時間を明確に表すには文字も必要です。
しかし、漠然と商店街や学校を表す場合、絵で表現した方が効果的です。
例えば、教室で皆が席について教師が前で話していれば、
説明文がなくても授業中だと分かります。
また、時刻を表すには、影を上手く使うという方法もあります。
基本的に夕刻になるほど影は長くなるので、覚えておくとよいでしょう。
ただし、漫画のメインはほとんどの場合キャラクター。
背景でキャラクターが沈んだりしないように注意が必要です。


haikei-1
まず、上の図を見て下さい。
此処には舗装された道とベンチしかありませんが、これが基本になります。
漫画おいてもイラストにおいても、物が実際そこに置いてあるように見せる必要があり
、ベンチやテーブルのようなものはそれがはっきり現れます。
(建物やタンスのような家具だと結構ごまかせますが、もちろんこれは良くないことです)

次に、『消失点』について説明します。これをはっきりさせることで、
見栄えのいい背景を描くことができます。
また、以降の説明や今後漫画を描く上でも必ず必要になります。
haikei-2
図のように、道の縁石やベンチの脚などを繋いだ線を引き伸ばしていくと一つの点で交わります。
これが「消失点」です。
一点透視では消失点が一つ、二点透視なら二つ、三点透視なら三つとなります。
また、この絵では絵の端に消失点がありますが、
場面によって絵の中央にあったり、絵の外にあったりします。
二点透視、三点透視の場合は大抵絵の外に消失点があります。

では、消失点はどこに取ればいいのか。
まず、横の長さ。
これは基本的にキャラクターが向いている方向や向かっている方向、
キャラクターがいる場所、アングル等に左右されます。
そしてどの高さに消失点を置くか。
これは『水平線(アイレベル)』上に置きます。
水平線の名の通り、空と海(陸)の境目です。
またアイレベルというのは、つまり「目の高さ」です。
基本的にキャラクターの目の高さに水平線はあります。
(これをずらすことで読者の目線をずらすこともできます。)

水平線で人物も建物もアオリとフカンが逆になります。
この水平線と消失点が上手く取れなければ、
キャラクターが宙に浮いていたり、逆に地面に沈んでいるような絵になってしまいます。
二点透視でも、消失点は両方とも水平線上にあります。
これらを意識するだけで背景も見栄えが違うものになるので、
これだけは必ずマスターしてください。


次回は水平線と消失点を使って具体的な背景を描くことを説明していきたいと思います。
長文失礼しました。
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暇な同人活動をしている大学生 シノタロスが、オリキャラや葉の話などをするブログです 

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